3メガ銀行グループは14日、2024年9月中間決算を発表した。純利益は全社が過去最高を記録し、合計は前年同期比36%増の2兆5495億円となった。また、通期の業績見通しもそろって上方修正した。日本銀行の利上げや取引先との関係維持を目的に持つ「政策保有株」売却が業績を押し上げた。日銀が追加利上げに動けば、さらなる追い風になる。
好業績の一因が、国内の金利上昇だ。3月に日銀がマイナス金利政策を解除し、7月末には追加利上げを決めた。これを受け、預金金利と貸出金利の差(利ざや)が膨らんだ。
三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)は、純利益が過去最高の1兆2581億円だった。25年3月期の業績予想は、1兆5千億円から1兆7500億円に上方修正した。金利上昇が通期の収益を約750億円押し上げるといい、亀沢宏規社長は「(日銀による)正常化(利上げ)は進んでいくだろう。口座数や預金が生きる世界に入る」と話す。
業績を支えたもう一つが政策…